うたわれるもの 二人の白皇

登場キャラクター

オシュトル(ハク)

オシュトル(ハク)

亡き友オシュトルから仮面と共に皇女とネコネの未来を託され、ヤマト右近衛大将の後を継ぐ。オシュトルとしての名声と、ハクとして生きてきた頃の仲間たちと共に、アンジュの帝位奪還のため活動する。朝廷軍に立ち向かうため、奔走する。

利根健太朗

クオン

クオン

艶やかな毛並みの獣のような耳と尻尾を持つ。薬師をしており、若いながらその腕は確か。オシュトルに成り代わったハクからハクの死を知らされ、失意のまま故郷であるトゥスクルに帰還する。ハクを失ったショックから、一時的に記憶を失っている。

種田梨沙

アンジュ

アンジュ

大國ヤマトの皇女。帝の崩御後、何者かの陰謀により毒を盛られ衰弱していたが、オシュトルやネコネの故郷であるエンナカムイで療養している。アンジュの名を語る偽物の皇女の話を聞き、父である帝が残してくれた皇女の地位を取り戻したいと立ち上がる。

赤﨑千夏

ネコネ

ネコネ

オシュトルの妹。
目の前でオシュトルを失ったこと、そしてハクの人生を奪ってしまったことの自責の念から、塞ぎ込みがちとなってしまう。オシュトルに成り代わったハクを支え、尽くすことで亡き兄の意志を果たそうとする。

水瀬いのり

ルルティエ

ルルティエ

辺境の國クジュウリの皇(オゥルォ)である「オーゼン」の娘。十五人兄姉の末っ子で、姫君らしい穏やかで内気な少女。憧れていたハクの死や仲間たちとの戦いを経て、精神的な成長を見せつつある。ホロロン鳥のココポを飼っており、戦ではその背に乗って戦う。

加隈亜衣

アトゥイ

アトゥイ

海洋国シャッホロの皇(オゥルォ)であるソヤンケクルの愛娘。物怖じしないおっとりとした性格で、独特の雅言葉を話す。生粋の戦好きでエンナカムイ勢には欠かせない存在だが、強敵を欲するあまりの激しい言動も多い。

原 由実

ノスリ

ノスリ

豪快にして裏表が無い気風の少女。弓の名手であると同時に、かつてはノスリ旅団を名乗る義賊の長であり、その側には常に弟の「オウギ」が控えている。自らの義を重んじるまま、アンジュに忠義を尽くすため、引き続きオシュトル(ハク)と行動をともにしている。

山本希望

オウギ

オウギ

ノスリの弟で姉の補佐役。まだ若いが切れ者であり、諜報と腹芸が得意。姉のことをよく慕っており、姉の幸せが自身の幸せだと自覚している。アンジュ救出の後、オシュトル(ハク)のある命を受けて、キウルと共に帝都に残った。

櫻井孝宏

ウルゥル/サラァナ

ウルゥル・サラァナ

ハクが帝から賜った双子。顔は見分けがつかないほどにそっくりだが、ウルゥルは肌の色が白く、ややぶっきらぼうな喋り方をし、サラァナは肌の色が浅い褐色で、やや丁寧な喋り方をする。主であるオシュトル(ハク)に絶対の忠誠を誓い、その献身ぶりがいつも周囲を混乱に陥らせる。(ハク)のある命を受けて、キウルと共に帝都に残った。

佐倉綾音

キウル

キウル

エンナカムイの皇子で、小柄で人当たりの良い少年。オシュトルとは兄弟の誓いを結んでいる。やや気弱なところがあるが、戦いの中で日々成長を遂げている。アンジュ救出の後、オシュトル(ハク)のある命を受けて、オウギと共に帝都に残った。

村瀬 歩

ヤクトワルト

ヤクトワルト

その剛徹な太刀さばきから、『陽炎のヤクトワルト』の異名を持つ剣豪。養女である「シノノン」を連れている。飄々とした言葉遣いから軽薄に見られがちだが、これと見込んだ相手に対しては儀に篤い好漢。経験に裏打ちされた剣技と洞察により仲間を大いに助ける。

江口拓也

シノノン

シノノン

ヤクトワルトの養女。まだ幼いがいつでも元気で、父とはまた違った一種独特の話し方をする。ヤクトワルトと共にオシュトル(ハク)たちと行動する。キウルによく懐いているが、シノノン本人は子分にしたつもりかもしれない。

久野美咲

ムネチカ

ムネチカ

ヤマト八柱将の一人。『鎮守のムネチカ』の異名を持つ。護りの戦いを得意とし、蛮族の襲撃において一國を守護した女傑にして仮面の者(アクルトゥルカ)。ヤマトによるトゥスクル侵攻の際、撤退時に自ら殿(しんがり)を申し出てトゥスクルに残った。

早見沙織

フミルィル

フミルィル

トゥスクル出身の、美しく大らかな性格の女性。クオンの御側付きであり、良き理解者であると同時に姉のような存在。 魅力的な容姿が元で問題を巻き起こし、それがクオンの悩みの種になることも多い。

儀武ゆう子

ライコウ

ライコウ

八柱将の一人で、『聖賢のライコウ』の二つ名を持つ。武力に依るのではなく、ただ知略によりどんな難攻不落の砦も落とせるとまで言われるヤマト随一の智将。左近衛大将ミカヅチの兄。
帝が崩御した際、混乱に乗じて自らの計を巡らせはじめる。

置鮎龍太郎

ミカヅチ

ミカヅチ

ヤマトの左近衛大将で仮面の者(アクルトゥルカ)。
オシュトルと共にヤマトの双璧と呼ばれている。兄は八柱将であるライコウ。
帝都動乱の際はヴライとオシュトルの決闘に気づき介入しようとするも、ライコウに止められている。

内田夕夜

ウォシス

ウォシス

八柱将の一人。『影光(えいこう)のウォシス』の二つ名を持つ。
個性の強い八柱将の面々を柔和な態度で取り纏める。
皇女暗殺の嫌疑により、オシュトルを捕縛する。
その後治安回復を優先し、ヴライの行動を半ば黙認する姿勢を見せた。

菊池幸利

マロロ

マロロ

ヤマトの殿学士。
派手な装束に白塗りの厚化粧をしており、見た目に違わず貧弱で、酒好きだが弱い。
オシュトルとは親しい間柄であり、現在はデコポンポに采配師として雇用されている。

杉山 大

シチーリヤ

シチーリヤ

ライコウの副官。
物腰穏やかだが、ライコウの緻密な指示を的確かつ迅速にこなす技量を持つ。

三宅麻理恵

ソヤンケクル

アトゥイの父で、八柱将の一人。
ヤマト全領海の統治を任じられており、『溟海のソヤンケクル』の異名を持つ。
いかにも海の男という精悍な風貌と言動が暑苦しさを醸し出しているが、本人はただただ娘を溺愛しており、近づく蟲は捻りつぶす腹づもりでいる。

最上嗣生

オーゼン

オーゼン

ルルティエの父で、クジュウリの皇(オゥルォ)であり八柱将の一人。
荒地を開墾し國を広げた功績により『楽土のオーゼン』と呼ばれる。
ルルティエを含む十五人の子供がおり、人目も憚らず甘やかしてしまう子煩悩な一面もある。

佐々木義人

トキフサ

トキフサ

八柱将の一人で『調弦のトキフサ』の二つ名を持つ。
他の将に比べ目立った武勲はないが、攻守ともに堅実な采配で戦線を維持する堅将。
地味な容姿ではあるものの、戦場では、身の丈を越える十人張りの強弓(ごうきゅう)を自在に操る。

志賀麻登佳

デコポンポ

デコポンポ

八柱将の一人だが、その身分は世襲によるものであり、実力を伴ってはいない。
でっぷりと太った小男で、高慢で趣味が悪く、下級貴族の出身で人望のあるオシュトルを嫌っている。
軍場では采配師の軍略も顧みないほどの猪突猛進であり、友軍を危機に晒す愚行に走ることも多い。

大川 透

ボコイナンテ

ボコイナンテ

デコポンポの重臣。デコポンポとは対照的な痩身で、髭を蓄えた陰険な顔つきをしている。
デコポンポの悪事を裏で支えている。
戦にあってはデコポンポの参謀として軍略を担当するが、いかなる局面でもただデコポンポに迎合するのみであり、采配師として同道していたマロロを辟易とさせている。

中西としはる

イラワジ

イラワジ

エンナカムイの皇(オゥルォ)で、キウルの祖父にあたる。
武芸者ではなく、歌や芸術、文学に精通する文化人である。
アンジュを連れ、帝都から逃げ延びたオシュトル(ハク)達を快く受け入れ、これから起こる戦乱を予見し、エンナカムイの全権をオシュトルへと譲った。

白熊寛嗣

トリコリ

トリコリ

オシュトルとネコネの母。
エンナカムイの町外れに一人で暮らし、夫亡き後は女手一つでオシュトルとネコネを育ててきた。
優しく穏やかで、慈しみに溢れた良き母であるが、躰が弱く、現在は目を患い、慎ましやかな生活を送っている。

藤田昌代

シス

シス

オーゼンの初子であり、ルルティエの姉。
気が強く、政略結婚のために國を出たが、相手が軟弱な男だったために反故にして自ら出戻るという大胆な行動にでる。

山村 響

ヤシュマ

ヤシュマ

オーゼンの長男であり、ルルティエの兄、シスの弟。
礼儀正しく、侠気にもあふれる快男児であるが、姉のシスには頭が上がらない。

田丸篤志

ゲンホウ

ゲンホウ

ノスリとオウギの実父であり、元ヤマト八柱将。
ノスリが強く憧れるほどに、義を重んじ武功も高い英傑であったが、普段は飄々とした性格をしており、酒や釣り、絵画など多数の趣味に興じている。

大川 透

イタク

イタク

シャッホロの隣国、ナコクの皇子。
母はソヤンケクルの妹で、ソヤンケクルは伯父、その娘のアトゥイは従姉妹にあたる。

小林裕介

アルルゥ

アルルゥ

トゥスクル建国に関わった人物の一人。
カミュと共にトゥスクル使節団としてヤマトへ来訪した際にクオンに再会し、ハクとクオンの行く末を期待しつつ故國に帰還した。
クオンにとっては、姉のような存在である。

沢城みゆき

カミュ

カミュ

トゥスクルの巫(カムナギ)。
気品ある美女で、背中に大きな黒い翼を持つ。アルルゥと共にトゥスクル使節団としてヤマトに来訪した。
クオンにとっては、姉のような存在である。

釘宮理恵

ウルトリィ

ウルトリィ

オンカミヤムカイの賢大僧正(オルヤンクル)。
民からの信頼は篤く、術者としての能力もオンカミヤムカイにおいて最高位である。
クオンの母親役の一人で、奔放な他の母親達に代わり、学問や作法の教育役を担っていたため、クオンは彼女に頭が上がらない。
フミルィルとは赤ん坊の頃に出会い、現在も第二の母親として甘えられるような関係にある。

大原さやか

カルラ

カルラ

白楼閣の主として帝都で生活していた妖艶な魅力のある女性。
クオンの母親役のうちの一人で、その気品ある優雅な立ち居振る舞いはクオンの憧れとなっている。
一見落ち着いた美人であるが、大酒飲みで怪力を持つという一面もある。首にかかった特徴的な鎖はある人物との思い出の品で、自らは絶対に外さない。

田中敦子

トウカ

トウカ

白楼閣の女子衆(おなごし)として帝都で生活していた、凛とした物腰の女性。
クオンの母親役のうちの一人で、武術や道徳の指南役も務めていた。
義はエヴェンクルガにあり、とうたわれる一族の出自であり、その名に恥じない志と確かな剣術の腕をもつ清廉な女性だが、どこか「うっかり」で可愛げのある面もある。

三宅華也

クロウ

クロウ

トゥスクルの戦士。ベナウィの腹心の部下でクオンとは知己の様子。
屈強な肉体を誇る歴戦の勇士で、荒々しくも剛胆な性格。
他のトゥスクルの男衆と同じく、クオンの父親役の一人ではあるが、クオンにとっては年の離れたいじわるな兄のような存在として恐れられている。

小山剛志

ベナウィ

ベナウィ

トゥスクルの侍大将。冷静沈着な優将で、クロウを直属の部下に持つ。
知略に優れると同時に、自身も槍の達人でもある。
クオンの教育係で、一人旅の際も宿題を課す等、子煩悩なオボロに代わって厳しく接してはいるが、忠誠心と共に家族としての愛情ももっている。

浪川大輔

オボロ

オボロ

トゥスクル建国に関わった人物の一人、トゥスクルの皇(オゥルォ)であり、クオンの父親。
娘のクオンを溺愛しており、かつてお忍びでヤマトへ訪れていた際には、酔った勢いもあり、子煩悩な様を居合わせたハクへ露呈した。

桐井大介

ドリィ/グラァ

ドリィ/グラァ

常に二人一組で行動する双子の兄弟。トゥスクルの皇(オゥルォ)であるオボロの御側付きをしている。
隠密行動を得意としており、ドリィは弓兵衆(ペリエライ)蒼組隊長、グラァは弓兵衆(ペリエライ)朱組隊長をつとめる。

渡辺明乃

ムント

ムント

オンカミヤムカイの僧正。本来、とうにお役御免となっているはずのカミュのお目付け役を今でも現役で続けており、年齢と立場を顧みないカミュの自由な行動に頭を悩まされ続けている。
苦労人として東奔西走する場面が多く目撃されているが、その実力は確かである。

白熊寛嗣

エルルゥ

エルルゥ

クオンの母親役の一人・薬師としての指南役であり、クオンにとって特に思い入れのある存在。
かつてトゥスクルではその名を知らぬものが居ないほど有数の薬師であったが、ある時を境に忽然と世俗から姿を消していた。

柚木涼香

ハクオロ

ハクオロ

太古の昔よりも更に昔、とある存在に触れたことにより大きな運命の渦中に生きることとなった男。
旧人類の欲望を切っ掛けに、その後大神(オンカミ)ウィツァルネミテアと呼ばれる二つの存在となり、長い年月を経て、トゥスクルでの大きな戦の後一つの存在に融合、大封印を経てオンカミヤムカイ地下に封印されていた。クオンの実父である。

小山力也

ミルージュ

ミルージュ

ミカヅチの側付の小姓。優しい顔立ちの少年で、庶務をそつなくこなす。

高森奈津美

シャスリカ

ウォシスが常に傍に置いている三人の冠童(ヤタナワラベ)の一人。
三人の意見を取り纏め具申するリーダー的な立場にある。

浅利遼太

ラヴィエ

ウォシスが常に傍に置いている三人の冠童(ヤタナワラベ)の一人。
他の二人に比べ理知的であり、状況分析に長ける。

梅田修一朗

リヴェルニ

ウォシスが常に傍に置いている三人の冠童(ヤタナワラベ)の一人。
他の二人に比べやや消極的な性格をしている。

田丸篤志

帝

ヤマトの君主にして絶対的な統治者。帝都を一人で拓き、戦では超常の力をもって戦った全知全能の存在であり、ヤマト樹立以来数百年の間生き続けていると言われる。
その正体は、遥か昔に滅びたと言われている旧人類、大いなる父(オンヴィタイカヤン)の生き残りであり、ハクの実兄にあたる人物。

木村雅史

ホノカ

ホノカ

ヤマトの帝崩御の混乱の際、行方不明になっていたが、アンジュが帝の座を取り戻し混乱が収まった際にオシュトル(ハク)の目の前に姿を現した。

矢作紗友里